スプーンひとさじのしあわせ

京都府宇治市在住。2021年にうつ病を患いましたが、なんとか生きています。思ったことをありのまま、マイペースにゆるっと綴ってます。

春、新たなわたし、幕開け。

この春、わたしの新たな日常が動き出した。

まず、4月から、大学院に復学することになった。

たくさん悩んだし、不安もあった。

というより、復学した今も不安しかない。

でも、このまま休学してても何も変わらないと思ったし、復学することで何かが動き出す可能性もあるかもしれないと思った。

ある意味、賭けに出た感じである。

 

授業初日、思いがけず色んな先生に会えたのだけど、どの先生も「久しぶり!」と声をかけてくれてとてもうれしかった。

「今日まで生きてるだけで十分えらいよ」なんて言ってくれる先生や同期*1もいて、涙が出そうになった。

本当に、この大学の先生や学生*2はみんなびっくりするくらい優しくて良い人たちだから幸せだなあと思う。

相変わらず電車、バスはダメなので車通学だけど*3、わりと楽しく通えてるので今のところ順調である。

昨年の今頃は、毎日が地獄だったから、、、*4

 

そして3月末からは、新しいバイトも始まった。

バイト探しは、年明けの病み始めた時期からコツコツやっていた。

このままだと本当に自殺しかねないと思ったので(笑)

どこか自分の存在を求めてくれる社会的な組織に属した方がいいと思ったのだ。

在宅ワーク*5、事務、ポスティング、某大手ネット通信制高校ティーチングアシスト*6、、、

いくつか応募したが、どこも通らなかった。

色んな企業から不採用を言い渡され、“死にたい欲”はさらに加速していき、毎日わんわんと泣いていた。

そんな自暴自棄になっていたわたしを拾ってくれたのが、いまのバイト先である。

 

バイト先は京都市内にある高齢者施設で、そこから発注されるお弁当を、施設周辺に住む高齢者のお宅に車で届ける仕事をしている。

以前、「わたしの周りには車に縁がある人(車の仕事をしている人)が多い」みたいな記事を書いたことがあるが、まさか自分が車に関係する仕事をするなんて思ってもみなかった。

なんか不思議だなあ、と思う。

 

仕事内容はハードだけど、配達中は1人だから気楽だし、行く先々でおじいちゃんやおばあちゃんに笑顔で「ありがとう」と言われたり、ささいな日常会話ができて人と関われたりするのがとてもうれしいなと思う。

「働いてる!」「生きてる!」っていう気持ちを肌で実感できるし、「こんなわたしでも社会に貢献できるんだ、人から求められるんだ」と思うと自信にも繋がる。

バイトを始めることに不安もあったけど、今は勇気を出して始めてみて良かったなと思う。

 

 

、、、てな感じで、少しずつ日常が動き出しつつあるが、本当は、毎日すごくこわい。

 

日常が動いている間はまだいい。

けれど、大学からの帰り道やバイトの帰り道、少し気を抜いた瞬間に、とてつもない絶望感と虚無感、不安感に襲われて涙が溢れて止まらなくなることが多々ある。

 

一時期に比べると元気になりつつあるけれど、まだ本調子ではないし、元気な時の半分くらいの体力しかないから、大学やバイトに行った次の日は何もできなくなる。

それに、うつが完治する気配なんてさらさらないし、毎月のクリニックとカウンセリングは今でも欠かせない。

何より、一番心を混沌とさせているのは、うつ病を患うきっかけとなった、、、とある人との関係性が、未だにモヤモヤした状態のままである、というところである。

むしろそこに関してはこの1年でかなり悪化してしまったし、それまで以上にどうすることもできなくなった*7ので、もはやどうやってこのモヤモヤを処理したらいいのかが全くわからない。

 

1年前のわたしは、こんな未来を想像していなかった。

体調も万全に良くなって、電車やバスにも乗れるようになって、人混みに行っても大丈夫で、ディズニーに行けるくらいには元気になって、相手の人との関係性もすっきりクリアになって、、、

そんな感じの、もっと綺麗な未来を思い描いていた

そしてわたしには、そういう未来を実現することが可能だと思っていた。

 

1年前の記事に、こんなことを書いていた。

 

「来年、この(大学の)桜が咲く頃には元気になっていますように。」

 

しかしわたしは、(想像していたほど)元気にはならなかったし、今年も桜の木を心穏やかな気持ちで見ることはできなかった。

桜をはじめとした、春の訪れを告げる花々を見るたびに、当初思い描いていた未来を歩めなかったことをひたすらに嘆いていた。

そして揉めた人と、、、世界で一番大切な人と桜を見れないどころか

「春だね、桜綺麗だね」

と言い合うことすら許されない辛さと、虚しさと、悲しさに押しつぶされそうな毎日を送っている。

ぶっちゃけた話、桜が咲き始めた頃からわたしは毎晩のように泣いている。

 

それでも、日常が動き始めた今は、ただ目の前のことを精いっぱいやるしかない。

与えられた任務を、仕事を、淡々とこなすしかない。

もうこれ以上、後ろは向けない。

どれだけ辛くても、苦しくても、ただ前を向くしかないのだ。

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神様。

わたしのこころには

いつ春がきますか。

 

 

 

*1:1年休学したので、後輩が同期になった。

*2:というより「うちの専攻科の先生と学生」と言った方が正しいかもしれない。

*3:本来、車通学は禁止されてるけど、内緒で通ってる(笑)

*4:4月中は、死にそうになりながら這いつくばるようにして大学に通っていた。で、5月から休学した。

*5:文字起こし、文章校正など。

*6:先方の都合で名前は出せないが、面接のときに「ここは私が輝ける場所ではないな」と思ったので、もし仮に受かっても辞退するつもりだった。まぁでも、教育に携わる者として面接だけでもこの高校と関われたのはとても良い経験だったと思う。

*7:だから年末に恐ろしいくらい病んでしまったのである。