スプーンひとさじのしあわせ

京都府宇治市在住。2021年にうつ病を患いましたが、なんとか生きています。思ったことをありのまま、マイペースにゆるっと綴ってます。

目に見える事実。

私は小さな頃から

いわゆる「負け組」の人間だった

 

幼稚園の頃

同じクラスのリーダー格の子に嫌がらせをされ

グループから仲間外れにされた

それを皮切りにして

小学校や学習塾

同じ町内のコミュニティや中学校でも

似たようなことが続いた

 

同世代の子たちだけではなく

両親をはじめとした周囲の大人からも

度々ひどい扱いを受けた

たくさんの人に裏切られ

たくさんの傷を負った

 

そのうち学校に行けなくなり

引きこもりになった

家庭崩壊や

病名がつかない謎の体調不良など

ここには到底書ききれないくらい

色んなことがあった

 

自分1人では抱えきれず

周りの人に助けを求めたこともあった

 

けれど

信頼できる人は増えるどころか

減る一方で

人と関われば関わるほどに

いやな思いをした

 

わたしの本当の苦しみを理解してくれる人は

誰一人としていなかった

今思い出すだけでも息ができなくなるような

とてつもなく辛くて苦しい毎日だった

 

それでもわたしは

未来への希望を捨てなかったし

人を信じることを諦めなかった

 

だから

転んでも

失敗しても

どん底に落とされても

粘り強く

色んなことと闘い続けた

 

それから数年後

わたしは“大学生”として

社会復帰を果たした

そして

大学院にまで進学した

 

遠回りしたからこそ

できた経験

遠回りしたからこそ

出逢えた人

遠回りしたからこそ

学べたこと

 

社会復帰するまでの間

そして

社会復帰後の今も

わたしにとって一生の財産となるような

プラスの出来事がたくさんあったし

それらは間違いなく

色んなことを乗り越えたからこそ

得ることができたものだと思っている

 

そんな自分を

わたしはとても誇りに思う

というか

そう思える自分でいたいな、と思う

 

しかし

「目に見える事実(客観的事実)」

だけを見ると

“わたし”という人間の価値は

一気に劣る

 

退学歴*1があること

大学に進学するにあたって2年間のブランク(遅れ)があること

通信から通学課程への転籍歴があること

しかもその大学が

日本中に名の知れた有名大学ではないこと

 

だからいつも

アルバイトやインターンなどは

書類選考(履歴書)だけで落とされる*2

 

私がどんな人間で

どんな思いを胸に生きていて

どんな人生を歩んできたのかは

全く評価されない

というより

見向きもされない*3

 

過去にわたしのことを突き放してきた人たちも

それと同じだった

みんなみんな

「目に見える客観的事実」だけを見て

わたしのことを勝手に決めつけた

 

そして

あーだこーだと難癖をつけられ

色んなことを否定され

全てを蔑ろにされてきた

 

そうやって

わたしが過去に他人から負わされた傷たちは

未だに癒えることなく

心に深く突き刺さっている

 

そして

そういうトラウマが原因なのか何なのか

自分が心から大切に思う人になればなるほど

上手な関係を築けない

 

恋愛でも

それ以外でも

わたしが「こころを通わせたい」と思う人ほど

色んな理由をつけて

わたしから遠ざかっていく

 

本当

こわいくらいに

大事な人ほど

わたしの前からいなくなる

 

 

*1:高校と短大。

*2:私が今まで経験したアルバイトは、全て人からの紹介。何のツテもないところは、当然のごとく書類の時点で落とされる。それは大学院に入ってからも変わらずで、地味に結構な傷を負っている。

*3:そんな経験があまりに多すぎるがゆえに、就職を諦めて院に進んだところもある。研究者は実力の世界なので、その人の経歴や学歴なんていうものは、あってないようなものだからである。