スプーンひとさじのしあわせ

京都府宇治市在住。2021年にうつ病を患いましたが、なんとか生きています。思ったことをありのまま、マイペースにゆるっと綴ってます。

「不登校で生きていく」覚悟。

 duffyuki224.hatenablog.com

 

この記事で、「不登校を研究テーマにするのはやめた」という話を書いた。

が、あれからいろいろ悩んで、結局不登校を研究テーマにする(戻す)ことに決めた。

 

不登校を研究テーマにするのをやめたあと、「諸々の教育施設で“先生”と呼ばれる仕事をしている人に焦点を当てた研究がしたい」と考えるようになった。

たとえ不登校から外れたとしても、広い意味での「教育」からは絶対に外れたくなかった。でも、だからと言って子ども(当事者)に焦点を当てるのはなんかありきたりな気がした。そのため、その周囲を取り巻く人物に焦点を当てた研究がしたいと思った。

とはいえ、決まっていたのはそのことだけで、あとはほんとに“すべてが闇の中”だった。

 

そこでわたしは、指導教員のアドバイスを受けて、去年の夏から秋にかけて修論のためのプレインタビュー」をおこなった。「可能な範囲で“先生”と呼ばれる仕事をしている人に会いに行って話を聞き、問題意識をより明確にしよう」という、ちょっとした“プロジェクト”だった。

こう見えて?“先生”と呼ばれる仕事をしてる人のつながりが無駄に豊富なので*1、このコロナ禍のなか、けっこういろんな人から話を聞くことができた。

学校教師*2、塾講師、大学教員、教習所指導員などなど、非常にバラエティに富んだ職種の人たちと話をした。共通の質問+相手の職種に合わせた質問を事前に考えておき、だいたい1人あたり5~10個くらい質問して話を聞いていたのだけど、相手の職種に関わらず、最後に必ず聞いてしまう質問がひとつあった。

 

不登校問題についてどう思いますか?」

なんだかんだ言いながらも結局、一番気になるのはそこなのである。

正直、ちょっと悲しかった(笑)やっぱりわたしの人生、不登校なくして語れないのだなあ、、、と思った。

  

みんないろんなことを言ってくれた。詳しい話はここには書けないけど、直接不登校の子どもと関わっていない職種の人であっても、不登校をはじめ今の日本の教育に対する思いや考えをたくさん語ってくれたので、いろんな発見があってとても楽しかった。

 

インタビューを進めていく中で、わたしは思った。

「やっぱりわたし、不登校やりたい、、、」

なんじゃそりゃ!(笑)不登校から離れるためのプレインタビューで「不登校から離れれるのはいやだ!」なんて、我ながらちょっと意味がわからない。

でもこうしていろんな人の話を聞いて、まだまだ不登校問題が根深いことを改めて感じたし、元当事者として今のこの悲惨な?現状を決して見逃すわけにはいかないとも思った。

いつまで経っても解決しそうにないこの不登校問題に、一石を投じられるのはわたししかいない、、、とまでは言わないけど(笑)「どこを切り取っても同じような答えしか出てこない、“金太郎飴”状態になっている不登校研究*3」(笑)に何か一石を投じるきっかけになるような研究を生み出すことくらいはできるんじゃないかと、、、そう思った。

 

そんなわけで、プレインタビューを経たわたしは不登校で生きていく」という覚悟を決めた。

(ついでに言うと、博士課程に進んで研究者を目指す覚悟も決めた。笑)

 

もちろん不登校一本で研究を進めていくつもりはないし、博士課程に進んだらほかのことも色々と研究していくことにはなると思う。というか、あくまでもわたしの最終目標は「日本の教育を変えること」なので、「その目的達成のひとつの手段としてまずは不登校を研究する覚悟を決めた」と言った方が正しいのかもしれない。

でも今後いろんなフィールドに手を出したとしても、わたしの研究の軸が不登校であることには未来永劫変わりはないと思う。もはやここまでくると、たぶんわたしは、研究者になるために長い間学校のことで悩み苦しんできたのだろうな〜とも思えてくる。でも人生って、案外そんなものだと思う。

だからとりあえず気が済むまで、そしてやれるとこまでやってみようと思う。おそらくそれが、今世におけるわたしの最大の使命なのだから。(はあ?😂)

 

、、、そういえば昔、とある占い師さんにこう言われたことがある。

不登校。手放したいけど手放せない。ほかのことやるのもありだと思うけど、最終的には『リターン』って出る。なんだかんだ、あなたは不登校研究をやっていくことになると思うよ。」

あーーーーーーーーーーー🤦‍♀️笑

*1:知り合いに教育系の仕事をしている人が多い+自分がお世話になった諸々の教育施設の「先生」でそれなりに心許せた人とは卒業以降も繋がりを保っているため。

*2:現役の小中高の先生はもちろん、SCの先生や通信制高校の先生、支援学校の先生などにも話を聞くことができた。

*3:不登校研究自体の数はものすごく多い。でもそのほとんどが「まぁそうでしょうな」というような、なんの面白味もないものばかりである。正直読んでいてかなりつまらないし、「こんな研究ばっかりだから、いつまで経っても不登校問題は解決しないんだろうな」と思わざるを得ない。それだけ「不登校」というのはかなり複雑で難しい問題なのだろう。ちなみに“金太郎飴”という表現は、わたしの学部時代の指導教員によるもの。