アプリに登録してから数日間は、気が向いたらアプリにログインし、どんな男性がいるのかをひたすらに観察していた。
年齢と学歴、居住地を指定して*1検索をかけていたのだけど、まぁほんとに、色んな人がいてとても面白かった。
今まで色んな男性と出会ってきたけど、良くも悪くも、私が出会ったことのないようなタイプの男性がたくさんいて
「世界は広いな、、、🤔」
と思った。
かと思えば、足あと*2に見覚えのある顔と名前の人がいて、プロフィールにアクセスしてみたら小学校の同級生だった、なんてこともあった。
中には「いいね」をくれる強者も数名いた。
足あとを残してきた人にしろ、いいねをくれた人にしろ、その人たち全員が私を同級生と認識してたのかどうかは謎である。
が、もう二度と会うことはないと思っていた同級生たちとこんなところで再会するなんて思いもしなかった。
やっぱり世界は狭くて丸いのかもしれない。
(byイッツアスモールワールド)
個人的には、この人間観察だけでかなり楽しめたというか、非常に生々しくてリアリティがある社会勉強になったと思う。
プロフィールの内容を編集しようとすると、
「参考までに、人気会員のプロフィールを見て真似してみましょう!」
みたいな、超絶お節介なボタンが出てくる時があった。
試しに押してみると、ぱっちり二重にくるんとしたまつ毛のかわいい女の子のプロフィールがいっぱい出てきた。
「いいね全部見てます😭とっても嬉しいです😭」
「インドア派なので外に連れ出してください🤤💕」
「(付き合って)一緒に退会しましょう😊✨」
みたいな、“いかにも”男性にウケが良さそうな、そして男性がニヤニヤしながらいいねを押しそうな言葉たちがたくさん並んでいた。
ほほう、これが恋愛市場というやつなのだな、と思った。
と同時に、やっぱりここは私の居場所ではないなと思った。
この時点で既に、私の感情は「無」であった。
とはいえ、である。
もしかしたら、こういう「いかにも!」な女性とそれに喜ぶ男性を冷めた目で見つめるような私のことをタイプだと言ってくれる男性もいるかもしれないし、その人が私のタイプの男性である可能性もないことはない。
そんなわけで、特に男性に媚びることもなく、ただ「ありのまま」をさらけ出して普通に過ごしていた。
ありがたいことに、こんな私にもたくさんの「いいね!」が届いた。
正直、ちょっとした“偽の”モテ期が来た気がして嬉しい気持ちもあった。
けれど、プロフィールを見るまでもなく、顔写真とひとことメッセージ*3だけで「ああ、無理だわ」と思う人が8割以上だった。
私のガードが固すぎるのか、はたまたアプリにいる男性陣の民度が低いのかは知らないけど*4、とにかく「いいね返し」をしたいと思える男性がこれっぽっちもいなかった。
それに、仮にマッチングしてメッセージのやりとりが始まったとしても、そこから色んな話題を考えて、メッセージを返して、実際に会って、また色んなこと考えて、やりとりして……みたいなことを延々としないといけない。
そういう一連の流れを考えると、あまりにもめんどくさくて(笑)
いいねを押そうという気持ちには到底なれなかった。
もはや「アプリを始めた意味🤣」てな感じである。
マッチングアプリ不適合者以外の何者でもない。