この社会は、理不尽なことだらけである。
違反金のこと以外でも、理不尽な出来事やシステムなんて大量にある。
そこにいちいち腹を立てて異議を唱えていたらメンタルが持たないと言うことは自分が一番よくわかっているし、だからこそわたしの人生は生きづらいのである。
とはいえ、わたしはこれでも「うつ病患者」である。
ただでさえこの社会に絶望しているというのに、これ以上いやなことや理不尽なことが起こると、もはや生きる意味すらわからなくなる。
「こんな理不尽な世の中でこれ以上生きていくのはしんどい。あまりにも無理すぎる。今すぐにでも死にたい。」
そう思わずにはいられなかった。
その日は大学から帰ってからもずっと泣いていた。
「神社出てすぐだったんでしょ?晴明さんの厄落としだったんじゃないの?」
母はそう言った。
いや、もし仮にそうだとしても、こんなにいやな思いをしてまで厄落としをする意味ってどこにあるのか、と思う。
そこまでして厄落としする必要性なんてないでしょ、と。
その日は夜まで泣き続き、色々考えたせいでろくに眠ることができなかった。
次の日、朝起きてみると、なんとも目覚めが清々しかった。
昨日までのモヤモヤと苛立ちはなんだったのか、というくらい、心身ともにすごくシャンとしていた。
「警察なんてくそくらえ!!!!!」
という感じで、ラーメンを食べに行けるくらい元気になった(笑)
来来亭のネギ増し増しラーメンとチャーハン。
それからというものの、体調が良い日が急激に増えてきた。
身体の重だるさが軽減され、外に出て色んなことをする意欲が増し、毎日のように「死にたい、1日でも早く死にたい」と思っていた気持ちが大幅に落ち着き、なんとなく前向きに物事を考えられることが多くなった。
わたしは思った。
「これはやっぱり、晴明さんによる厄落としだったのか…!?」
果たして、真相はいかに。
とりあえず、これからも安全運転を第一に。
【終】