スプーンひとさじのしあわせ

京都府宇治市在住。2021年にうつ病を患いましたが、なんとか生きています。思ったことをありのまま、マイペースにゆるっと綴ってます。

はじめての入院体験日記①

前回の続きです。

duffyuki224.hatenablog.com

(やっとこさ入院の話にたどり着きました。)

 

入院当日は15時すぎに病院に着いた。手術は次の日なので、この日は特に何もせず、ただ「病院に泊まるだけ」という感じだった。

血液検査やら何やらを済ませ、今回お世話になる病室に案内してもらった。個人病院なので部屋数も少ないし、すべて個室である。 病室とは思えないくらい部屋がきれいで、付き添いで来ていた母が、「ビジネスホテルみたい。病院ぽくなくていいわ~!」と感激していた。

 

入院生活について看護師さんから一通り説明を受けた後、母も帰り、一人ぽつんと部屋に取り残された。

一気に不安になる。心がざわざわする。、、、やばい。

不安な気持ちを解消するため、とりあえずひたすらにAKBグループの明るい曲を流しつつ、味気ない部屋に彩りを加えてみる。

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ちょっと華やかになった。

でもやっぱり心のざわざわは治らない。

 

窓を開ける。雨。寒い。

目の前に見えるのは、人が住んでるのか住んでないのかよくわからないボロボロのアパート。つら。

なんて閉鎖的な空間。苦しい。

わたし、これからどうするの?まだ16時やで?

夜ごはんまでのあと2時間、1人で何すんの?

そいで夜になったらどうするの?寝れるの?

朝までずっと1人やで?耐えられる?

あああああああああ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

もう軽くパニックである。

 

パニックになりすぎたときに投稿したつぶやき。

今見たら、ちょっと意味不明である。「だれかなんかしゃべって」ってなに(笑)

 

いやいやいや、落ち着けわたし。

明日は手術だし、明後日は手術疲れで1日ボーッとするだろうし、それ以降はもう適当に好きなことして過ごせばいいだけやん?

つまり、1週間の入院生活でメンタル的に1番しんどいのは間違いなく今日やん、、、?

そりゃそうだ。はじめての入院、手術。しかも急に言われたから自分でもよくわからんままここまで来ちゃったし、不安になるのは当たり前である。

きっと今日ほどしんどい1日はそうそうない。だから、頑張って耐えるんだ、、、!

 

そうやってようやく冷静さを取り戻した頃、例のツイートを見た友人がほんとにLINEを送ってくれた。ほかにも入院を報告していた友人がポツポツ連絡をくれた。

例え両手で数えるほどしか友人がいなかったとしても、こうしてつらいときや不安なときにやさしく接してくれる人がいるってなんてしあわせなことだろうと思った。

普段は用事のあるとき以外は滅多にLINEを使わない人だけど(めんどくさいので)、今回ほどLINEのありがたみというか、ネット社会の素晴らしさを実感したことはないと思う。ほんと、話したい誰かがいるってしあわせだなと思った(by乃木坂46今、話したい誰かがいる」)。

 

18時に夕食が運ばれてきた。事前にネットで「ここの病院はごはんがめっちゃおいしい」という口コミを見ていたので、けっこう期待していたお食事。

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すごい。病院食とは思えない華やかさ、、、!

お味は期待を裏切らないどころか、それ以上のおいしさだった。

ほんとにおいしかった。やばかった。感動した。1人でひたすら「やばい。めっちゃおいしい。」と言いながら食べた。本気でレシピを教えてほしいと思った。語彙力がないのでそれしか言えないのが心苦しい。

看護師の叔母に部屋と食事の写真を送ったら、「個人病院はやっぱりきれいやな。それだけでも救われるわ」と言われた。たしかに。たぶん、いかにも「病院」って感じの味気ない部屋で、「病院」って感じのしょうもないご飯出されていたら、わたしは辛すぎて発狂していたと思う。

 

夕食を食べた後は、テレビの音をBGMにしながらベッドでゴロゴロし、ずっとスマホをいじっていた。この部屋での生活にも慣れ始め、早くも「擬似一人暮らし体験」を楽しみつつあった。数時間前の自分からは想像もつかないくらいのリラックススタイルである。

部屋の外の廊下は21時に消灯すると言われていたので、それまでにさくっとシャワーを済ませ、21時からはめちゃくちゃ久しぶりに月曜から夜ふかしを観た。そう、たまたまこの日は2時間スペシャルを放送していた日だったのだ。

最近はなにかと忙しくてテレビを観ることはほとんどなくなったけど、不登校時代のわたしはめちゃくちゃテレビっ子だった。中でも夜ふかしは1番好きな番組で、一時期は録画して観ていたくらいだった。「手術前日」という今までの人生で1番不安を感じる夜に、こうして嫌なことを忘れて楽しく過ごせる番組を放送してくれた日テレさんには、心からの感謝を述べたいと思う。

 

そんなこんなで思ったよりはすんなり寝れそうな雰囲気だったので、23時頃にとりあえず布団に入ってみた。

が、やはり寝れない。眠たいのに寝れない。

で、結局スマホをいじる。この文章もほとんどこのときに書いたものだったりする。

そうこうしてるうちに気づけば1時になった。文章を書いていると時間が一瞬で過ぎてしまう。

いい加減、そろそろ寝たい。けど、朝起きるのがちょっとこわい。

起きたら手術。あああ。

まあ仮に一睡もできなくてもどうせ麻酔でぐっすり寝られるか、と思って途中で開き直る。

うーん、、、でも、やっぱり寝れるなら寝たい、、、。

 

そんなとき、この前ドラックユタカで「蒸気でホットアイマスク」を買ったことをふと思い出す。あれを使えばいつでもどこでも寝れるので、これさえあれば安心だと思ってわざわざ新しいやつを買ったのだ。

よし、今日もそれを使って寝よう、と思ってポーチを開ける。

、、、ない。入ってない。おかしい。

そういえば、家で荷造りするときにポーチにアイマスク入れた記憶がないな、、、?(笑)

 

、、、持ってくるの忘れた(笑)せっかく買ったのになんてバカなんだ。

 

なんなんもう!!!ほんまにわたしこういうとこあるよな!!!!

もう寝れんくてもいいわ、ばかやろう!!!

 

と思い、こんもりと顔まで布団を被ったら、それからすぐに寝れた。良かったね。

 

というわけで、次回はついに手術当日の話です。きゃー。